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#鵞足炎

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    • 膝痛鵞足炎
    • 50代・
    • 女性

    この記事は、ヒアルロン酸でも治らなかった「膝痛」でお悩みの方が趣味の乗馬に復帰できるまでの治療経過を詳し記しています。 実際の患者さんの感想をご紹介しながら、「膝痛を治すための重要な治療ポイント」についても詳しく解説していきます。 膝痛で日々の生活のお困りの方にとって、きっと希望が持てる記事ですので、ぜひ最後までご覧になってください。 ヒアルロン酸注射でも治らず、病院で「手術しかない」と言わてしまう 『患者』 女性、50代、 『症状』 膝の痛み、変形性膝関節症、鵞足炎 『来院経緯』 発症は約1年前、趣味の乗馬中に、左膝に違和感を覚える。膝が抜けて、力が入らないような感覚に襲われたため、すぐに乗馬を中止し安静に過ごした。しかし、翌日から左膝の内側に痛みを感じ、長時間の歩行は困難をきたした。 翌日、整形外科を受診する。医師から「変形性膝関節症」と診断を受け、膝へのヒアルロン酸注射を勧められた。その後、8週間は週1回のペースで注射を打ち続けた。 この注射により、膝の痛みは少し緩和したため、再び趣味の乗馬を開始する。しかし、乗馬後には、膝の内側の痛みが再発してしまう。 次に、患者は違う整形外科を受診する。そこの病院でも「変形性膝関節症」と診断され、さらには膝の手術を勧められた。患者は手術の承諾はせず、以前の病院でヒアルロン酸注射を継続する事を決める。 発症から約1年、月に1回ヒアルロン酸注射を打つ状況が続く。しかし、症状は以前よりも格段に悪化し、寝ている時でさえ膝の内側が重く感じられ、膝の曲げ伸ばしもスムーズに出来なくなった。 日常生活では車移動が増えたが、座った状態で膝を曲げていると徐々に膝の痛みが出てくるため、長時間の運転も出来ない状態である。膝が痛くなってからは、趣味の乗馬をすることは出来ず、出歩く機会も極端に減ってしまう。 これ以上、膝の痛みが悪化することを危惧した患者は、webで変形性膝関節症の治療に優れている治療院を探す。そこで当院のHPに辿りつき、来院することを決意する。 膝の痛みの治療経過 1診目 患者の体に下記の異常を確認する。 鵞足部の圧痛、熱感足関節の可動域低下下半身のアライメント異常膝の伸展制限 患者は左ひざの鵞足(がそく)部分に強い圧痛を訴える(下写真参考) 検査と圧痛点から、患者は「変形性膝関節症に伴う鵞足炎(がそくえん)」と判断。この判断をもとに治療を進めて行く。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼腸腰筋調整、下半身アライメント調整、下腿内旋変位調整 患者には、膝の炎症を治めるための特殊な膝の固定術を指導。 2診目 患者から「痛みがすこし和らぎ、スムーズに歩けるようになった」との報告。鵞足部の熱感はまだあるものの、圧痛は緩和した。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼腸腰筋調整、下半身アライメント調整、下腿内旋変位調整 4診目 圧痛箇所を確認したところ、その範囲が狭くなっていることが確認できた(下写真参考) 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼腸腰筋調整、下半身アライメント調整、下腿内旋変位調整 9診目 下記の異常が消失。 鵞足部の圧痛、熱感足関節の可動域低下 患者から「趣味の乗馬を再開した。乗馬後は足に痛みと重ダルさが出るが、日常では歩行のスピードが上がり、小走りも出来るようになった」との報告を受ける。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、腓骨アライメント調整、アキレス腱調整、腸脛靭帯指圧 12診目 下記の異常が消失する 下半身のアライメント異常膝の伸展制限 患者から「最近は膝の痛みを忘れて生活している時間が多くなった。乗馬後のひざ痛みはなくなったが、重ダルさを感じる。2日間くらいはそれを引きずっている」との報告を受ける。 16診目 初診日から3カ月経過。患者から「膝の痛みは全く出ていない。」との報告を受ける。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼足関節アライメント調整、アキレス腱調整、腸脛靭帯指圧 次回からはメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了する。 膝の痛みに悩まれていた女性の感想 左膝に痛みがあった 自分の症状が鍼灸院での治療があっているのか当初は思った。初回の治療で痛みがやわらいでいくのを感じ、自らの症状の経緯と先生の説明に合点がいき、解消した。 一回、一回の施術で効果が表われ、体の変化を感じとれた。 どこの病院に行っても膝の痛みは変形性膝関節症と診断され、ヒアルロン酸の治療という一連の流れで終わっていました。当初ヒアルロン酸を打ったときは少し痛みは緩和されましたが、スポーツを繰り返した段階で痛みは再発という状況でした。するとお決まりに手術というお話もでてきました。私自信の痛みの原因、経緯が医師との会話でかみ合わず、ことらの鍼灸院へ来院したのですが、今までと違った診断をしていただき、こちらの治療方針で手術することなく、ほぼ以前と同じ生活ができるようになりました。おなじ様な症状をもった方は、ぜひ一度、こちらの先生方にご相談してみて下さい。きっと解決法が見つかりますよ! 膝の痛みは骨の変形が原因でなく、鵞足(がそく)の炎症だった。 今回の患者さんであるH・Yさんは、2カ所の病院で「変形性膝関節症」と診断され、ひとつの病院では手術を勧められていました。患者さんは、さすがに手術の選択はしたくなかったため、半年以上ヒアルロン酸注射を続けていました。 ですが、実際にこの注射で痛みが緩和されたのは初めの8週間だけで、その後はいくら注射を打っても痛みは変わらず、悪化さえしていく状況だったのです。 さて、それではこのH・Yさんの膝の痛みは何が原因だったのか?それは「鵞足(がそく)」という筋肉の付着部の炎症によるものでした。 確かに病院で言われたように初期の膝の変形は見られる状態でしたが、H・Yさんが訴える「膝の内側の痛み、膝の重ダルさ、熱感」は骨の変形によるものでなく、前述した鵞足部の炎症からきていたのです。 ヒアルロン酸注射による効果で骨の変形による痛みは緩和されていたようですが、筋肉の炎症は全く改善されていませんでした。 それもそのはず、ヒアルロン酸注射は関節の動きを滑らかにする作用のため、筋肉の炎症を治す事はできないからです。そのため、いくら注射をしても痛みがどんどん悪化していったのです。 鵞足炎(がそくえん)は、股関節と足関節を整えることが重要。 鵞足炎は膝に炎症があるので、その炎症を取り除く事が必要です。ですが、その炎症を引かせるだけでは、またすぐに再発してしまいます。 いくら膝に炎症があるからといって、膝だけ治療をしていては根本的な治療にはならないのです。 鵞足炎を根本的に解消するうえで、最も重要な事は「患部だけに焦点を当てない」という事です。 そもそも鵞足炎は、患部以外の”しわ寄せ”によって痛みが生じている事がほとんどです。そのしわ寄せがどこからきているか?というと、「股関節」と「足関節」です。 H・Yさんの場合も、この2つの関節に異常をきたしており、それに伴って鵞足部に負荷がかかり炎症が出ていました。まずは、包帯固定で患部の炎症を引かせ、その患部に負荷がかからないように股関節と足関節それぞれのアライメント異常を解消しました。 それによって1年間も治らなかった膝の痛みが、治療開始1か月で乗馬を再開できるようになり、2か月目で日常生活にも支障が出なくなったのです。 早期に治療を開始することで「手術」を避けられる事が出来る。 鵞足炎の場合、初期であれば熱感や腫脹はほとんどありません。そのため痛みを放置したまま、症状が悪化してしまう方が一定数いらっしゃいます。また今回のH・Yさんのように変形性膝関節症を併発していることで、鵞足炎を見抜かれないまま違う治療をしていた、という事もあります。 そうすることで炎症は強まるのですが、ここで一番怖い部分は「炎症は膝の変形を促進してしまう」ということです。はじめは骨の変形がない方でも、膝周囲に炎症があることで、変形が進行してしまう事はよくある話なのです。 骨の変形を元に戻すのは、当院でも困難であるため、早急に治療を開始する事が重要なのです。 H・Yさんの場合、骨の変形は進んでいましたが、それもまだ初期であったため、痛みを取り除く事は難しくありませんでした。 ただ、ここで「私は変形が進んでいるから、もう難しいのかな??」と思われた方、大丈夫です、安心してください。 慢性化した状態であっても、適切な処置をする事で、痛みが取れる事はよくあるので、不安に思う必要はありません。早期に治療を開始することで「手術」さえ、避ける事も可能なのです。 今が一番早く治療を開始できる時なので、悩まれているのであれば、一度当院にご相談ください。 “あなたの膝の痛みはどうして痛むのか?”“なにが原因で痛みが出てしまったのか?” これらを触診と検査、問診で見極め、きっちり説明をさせていただくので、納得して治療を受けてもらえると思います。 安心してご来院くださいね^^

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