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    • 20代・
    • 男性

    この記事は、筋トレのしすぎで「肩関節」を痛めてしまった方の治療経過を詳しく記しています。実際の患者さんの感想をご紹介しながら、「肩関節痛を治すための重要な治療ポイント」についても詳しく解説していきます。肩関節の痛みで日々の生活のお困りの方は、ぜひ最後までご覧になってください。 筋トレで肩のオーバーユースにより、肩関節に痛みが出る。 『患者』 男性、20代、学生 『症状』 肩関節痛、肩関節インピンジメント症候群 『来院経緯』 患者はジムで週に4、5回程度トレーニングをしており、肩関節に負荷をかけるトレーニングよくこなしていた。そのためか、プルアップやベンチプレスでバーベルを下ろす際、両肩関節(特に右側)に痛みは走るようになる。痛みを我慢しながら筋トレを続けていると、その痛みは日常生活でも感じ始める。特に、運転時や服を着替える際にも痛みを強く感じ、肩の引っ掛かりやパキパキとした音も鳴り始めた。 整形外科を受診したところ、「腕のオーバーユース(使い過ぎ)ですね、安静にしましょう。」と言われる。その後、近くの整骨院を受診し、ストレッチや電気、マッサージなどをしてもらうも、改善が見られなかった。患者はいつまで治るか分からない状況に不安を感じ、Web上で肩関節の治療が得意な治療院を調べたところ、当院のホームページにたどり着き来院を決意する。 『治療経過』 1診目 患者の体に以下の異常を確認。 肩関節を内旋位から屈曲時、肩関節に疼痛 棘上筋・大円筋圧痛肩甲胸郭関節の動き低下鎖骨の左右差肩関節外転位100°で疼痛確認 以上のことから『肩関節インピンジメント症候群』と判断し、治療開始。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼 上腕骨アライメント調整、肩甲胸郭関節アライメント調整 2診目 肩関節外転位 120°→160°まで改善。 治療:曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼 上腕骨アライメント調整、肩甲胸郭関節アライメント調整 、鎖骨調整 4診目 患者から「肩関節挙上時の棘上筋付近の引っかかりが消失した」との報告をうける。また、以下の異常が消失。 棘上筋・大円筋圧痛 肩甲胸郭関節の動き低下鎖骨の左右差 治療:合谷・曲池に接触鍼、百会に置鍼上腕骨アライメント調整、肩甲胸郭関節アライメント調整、鎖骨調整、猫背調整 患者はジムでの筋トレ再開を希望したため、軽い負荷のトレーニングから始めるように伝える。 6診目 患者から「筋力トレーニングを以前と同じ負荷をかけて行ったが、痛みはなかった」との報告を受ける。また以下の異常が消失。 肩関節を内旋位から屈曲時、肩関節に疼痛 肩関節外転位100°で疼痛確認 肩関節外転位は180°でも痛みを確認できず、疼痛は完全に消失しているため、次回から1か月に1回のメンテナンス期に移行することを伝え、治療終了。 肩関節インピンジメント症候群に悩んでいた患者の感想 肩の痛み 心配なかったです。 けがに対しての不安感がなくなるような声掛けをしてもらい安心して治療を受けることができました。 治したいという気持ちがあれば必ず良くなります。 「安静」にしていてもインピンジメント症候群は治らない 今回の患者さんの痛みの原因は明白です。それは『筋トレによる肩関節のオーバーユース』です。 肩関節の上げ下げを繰り返すことで、「上腕骨」と「肩甲骨の肩峰」が何度も衝突し、そこに炎症が出てしまったというわけです。 この状態を『肩関節インピンジメント症候群』と言います。インピンジメントとは「挟み込む」「衝突」という意味で、骨と骨の間に筋肉や組織が挟み込む状態を指しています。 このインピンジメント症候群はなぜ起こるか?というと、一番多いのは今回の患者さんのように、肩関節の使い過ぎが一番の原因と言われています。「ということは、安静にしていれば治るのか?」と思われる方もいらっしゃいますよね。 実は、このインピンジメント症候群はそんなに簡単に治るものではないのです。まずは肩関節に出ている炎症を引かす事が先決ですが、確かにこれは安静にしていれば治まりやすくなります。ですが、安静にしていて効果が出るのはここまでです。 筋トレなどのトレーニングを始めると、再発しやすくなるのがインピンジメント症候群なのです。安静は一時的な痛みの緩和にすぎないのです。 先ほど、インピンジメント症候群は「使い過ぎが原因」とお伝えしましたが、実はこれは少し誤りがあります。正しくは、「間違った体の動かし方で肩を使い過ぎることが原因」ということです。 つまり、間違った体の動かし方のまま、筋トレを再開すると痛みを繰り替えしてしまうということです。 それでは、今回の患者さんはどのような体の動かし方をして痛みが出たのでしょうか?これを突き止める事で、短期間での改善に繋がるというわけなのです。 手首~胸郭の動きに異常があった。 まず、肩関節に炎症・痛みが出ているからといって、 肩関節ばかりを見ていてはいけません。 そもそも、体の動かし方に問題があるため、肩関節にしわ寄せとなって痛みが出ているだけなのです。 それでは、そのしわ寄せはどこからきていたのか? それは「手首~胸郭のアライメント異常」です。もっと具体的に言うと、胸郭の動き制限、肩甲骨・鎖骨のずれ、上腕骨・橈骨・尺骨のアライメント異常、手首の可動域低下です。 色々と書いているので分かりにくいかもしれませんが、簡単にいうと「上半身の動きに制限がかかっている中で無理に筋トレをしていた」ということです。これでは、どこかにひずみが生じ、痛みが出るのは当然の話です。 今回、たまたま肩関節に痛みが出ましたが、筋トレの種類によっては腰や首・背中などを痛めてしまう危険性もあったはずです。 治療では、上記の異常をひとつひとつ調整し、上半身が滑らかに動くように手助けしました。勿論、体の動かし方のアドバイスも行い、自分でも正しい体の使い方を意識していただきました。 これにより、痛みの改善、そして可動域を正常範囲まで戻す事が出来たのです。を半分以下まで疼痛をとることが出来たのです。 痛みがあると不安に思うのは当然です。 今回の患者さんの場合、整形外科・整骨院を受診しましたが、一向に症状が良くなりない状態でした。そのため、問診では「このまま肩が上がらないままだったらどうしよう」と、とても不安な気持ちを吐露していました。 もしかすると「そんな大袈裟な…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、私はそうは思いません。やはり病院を2か所も通っても症状が良くならず、「安静に」しか言われない状態であれば、「もしかすると治らないのかも、」と不安になるのは当然です。 そして、これは今回の患者さんだけではありません。当院に初めて来られる大多数の方がこのような不安を抱えておられます。特に、たくさんの治療院を通った方であればあるほど「ここでも治らなかったらどうしよう」と不安に思われています。 ですが、整形外科疾患の場合、たいていは良くなるものですし、内科疾患の場合もお手伝いできる事がほとんどです。 これは経験も実績もあるからです。なので、私は患者さんに「大丈夫ですよ」とお伝えできる事がほとんどです。 そして、今回も患者さんに「治るので大丈夫ですよ」とお伝えさせていただきました。その言葉通り、6回目には筋トレをしても全く痛みが出ない状態に戻す事ができたのです。 もし、この記事を見ている方で同じように不安に思っている方がいるのであれば、まず試しでも良いので、当院にお越しください。きっと「ここに来て良かった」と、そう思っていただけるはずです^^ お気軽にご相談くださいね^^

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