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#メニエール病

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    • 50代・
    • 女性(主婦)

    この記事は、 メニエール病による重度のめまいで、幾度となく嘔吐して、日常生活もままならない女性が完治するまでの過程を記しています。 お薬や生活習慣の見直しを続けても”めまいの再発”が続いている方にとってきっと希望となる記事です。 メニエール病を治すための重要な治療ポイントとは?などの詳しい解説も交えながら、患者さんの改善過程も記しています。 最後には、実際の患者さんの感想もご紹介しているので、是非ご覧ください。 繰り返すめまいで出勤できない状態に 【患者】 50代、女性、主婦(パート) 【症状】 メニエール病 回転性めまい、聴力減少、耳鳴り、吐き気、嘔吐 【来院経緯】 めまいの発症は2か月前。 患者は朝起きたときに、右耳が聞こえにくくなっている事に気づく。その後、ベッドから立ち上がろうとした時に視界がグルグルと回るめまいに襲われる。 酷いめまいが1時間以上続いたため、ご主人の助けを借りて耳鼻科を受診。検査では”聴力減退”が指摘され、医師から「メニエール病」と診断を受ける。 病院では点滴を行い、利尿剤・抗めまい薬・ビタミン剤を処方される。帰宅後、一時的にめまいは解消されたが、その後は頻繁にめまいを繰り返すようになる。 発症してから2週間は調子が悪い状態が続いたため、日常生活にも多大な支障をきたし、 パートにも出勤できなくなる 。 薬でもなかなか改善が見られなかったため、めまい専門の病院を受診する。この病院でも「メニエール病」と診断を受け、違う薬が処方された。 発症してから2か月が経過し、聴覚は比較的戻ってきたが、めまいはまだ頻繁に出る状態が続く。 また、めまいが出ると同時に耳鳴りや耳閉感が現れるため「再び聴力減退をおこさないか?」という不安を感じるようになる。 めまいの発作は少なくても2日に1回はあり、めまいにより何度も嘔吐をする事もあるため、体重も減少する。この状態を見かねたご主人がネットで当院を知り、受診を決意する。 メニエール病の治療経過 初回 頭蓋骨の歪み頸部・腹部の緊張腹膜の緊張胸郭の動き低下 患者の体に上記の異常を確認。 治療:曲池・手三里に接触鍼、大敦に置鍼頸椎調整、自律神経調整、内臓調整、肋骨調整 2診目(初回から2日後) 患者から「施術後に体の軽さを感じた」との報告を受ける。 治療:曲池・合谷に接触鍼、大敦に置鍼頸椎調整、頭蓋骨調整、自律神経調整、内臓調整、背部兪穴にお灸 4診目(初回から1週間) 患者から「今週はめまいが2回しか起こらなかった」との報告を受ける 胸郭の動き低下 上記の異常が大幅に解消。 治療:曲池・手三里に接触鍼、足三里に置鍼頸椎調整、頭蓋骨調整、自律神経調整、肋骨調整 6診目(初回から15日が経過) 患者から「発作的に起こるめまいの回数が減少し、今週は1回も嘔吐しなかった」とのこと。 患者の自覚として、首と背中の緊張が緩んできたという。 頸部・腹部の緊張 施術者としても上記の状態は解消しつつあると確認できる 9診目(初回から22日が経過) 腹膜の緊張頭蓋骨の歪み 上記の異常が解消。 先週は一度もめまいの発作がなかったため、次回からは治療間隔をあけていくように伝える。 治療:曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼頸椎調整、内臓調整、自律神経調整、肋骨調整、背部兪穴にお灸 12診目(初回から1か月2週間が経過) 患者から「この3週間、めまいや耳鳴りを感じなかった」との報告を受ける。 頸椎・腹部の緊張 上記の異常が解消。 症状で生活に支障が出なくなり、今まで通りの生活を送れるようになったようだ。良好な結果が得られ、本人も家族も喜んでいるとのこと。次回からはメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。 患者さんの感想・口コミ 回転性のめまい、耳鳴りもありました。時には吐いてしまう事も…。お薬を飲んでおりました。 心配はありましたが、先生がお優しく接して下さいましたので、安心する事ができました。 リラックスして治療を受ける事が出来、時には私を笑わせて、励ましの言葉も頂き、精神的にも身体的にも支えて下さいました メニエール病で本当に辛い時がありましたが、こちらにお世話になり救われました。今では普通に生活が出来、先生には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!! 【考察】メニエール病のめまいと耳鳴りを解消するうえで重要なこと 今回の患者さんであるK・Aさんは、かなり重度なメニエール病に苦しんでおられました。2か月間も繰り返すめまいと耳鳴り、吐き気、嘔吐…、すごくお辛い状態だったと思います。 メニエール病は症状を繰り返す特徴があり、またその症状は不定期に発症します。気圧やストレス、環境の変化などによって発作が起こりやすいと言われていますが、それも定かではありません。 家の外で発症してしまうと、その場から動けなくなってしまうため、家の外に出るのが怖くなってしまう方が多いです。 K・Aさんもまさにこの状態でお悩みでした。今までのような生活が出来なくなり、外にもほとんど出られなくなってしまったようです。 病院では、お薬の処方の他に「ストレスの排除、規則的な食事や睡眠、軽い運動」を勧められていました。そのためK・Aさんは、出来るだけ心身にストレスのかからない生活を送る努力をされていたようです。 確かに、メニエール病を解消するうえで「ストレスの排除」はとても重要です。私もこれは間違いないと考えています。 というのも、メニエール病の原因は「内リンパ液の過剰分泌(内リンパ水腫)」によるものです。そしてそれはストレスによって促進されるからです。 そのため病院でも「ストレスの排除」を進言されるのです。 ですが、ここで重要な事をお伝え致します。 実は、ストレスにさらされても全く体に影響のない方もいるのです。その一方で、メニエール病を発症する方の多くは、ストレスにさらされた時に”通常よりもダメージを受けやすい状態”にあるのです。 つまり、ストレスの感受性が高くなっているという事です。そのため内リンパ液の過剰分泌を引き起こし、めまいや耳鳴りを繰り替えしてしまうのです。 そして、その原因は「身体の疲労蓄積」にあります。身体が疲労していると、少しの運動でも疲れをすごく感じる事がありますよね。メニエール病の方はまさにこの状態であり、それによってストレスの感受性が高くなっていたのです。 それでは、なぜこのような疲労状態に陥ってしまうのか?を次の章で解説していきます。 「自律神経の乱れ」と「胸郭」の関係 疲労には、長期の疲労と短期の疲労があります。 長時間の運動や仕事を続けると、誰でも疲れが出てきます。 そんなとき、十分な休息や睡眠をとることで疲労を回復できる場合は、「短期的・生理的な疲労」であり、特に問題はない疲労です。しかし、十分な休息をとっても疲労が回復しない、全身のだるさや倦怠感が長く続くのは「長期的な疲労」であり、病的な問題になります。 そして、その原因は「自律神経の乱れ」にあるのです。多くのメニエール病の方は、この自律神経が乱れており、免疫力の低下が見られます。 自律神経の乱れは、環境の要素や気温の変化など、沢山の原因が重なる事で引き起こされますが、K・Aさんの場合は「胸郭の動きの低下」によって引き起こされていました。肩が内に入り腰が丸まっている、いわゆる”猫背の姿勢”により、肋骨の動きが阻害され、胸郭がほとんど動いていない状態でした。これにより、肺がしっかりと膨らまず、呼吸がとても浅くなり、自律神経に異常をきたしてしまったのです。 また呼吸が浅くなることで、酸素摂取量が減り、血中の酸素濃度も減るため体力が失われます。それに加え、胸郭の上下に配置されている頸部・腹部の緊張も強まり、身体に疲労が蓄積されていました。 まさに負のループに陥っていたのです。 治療では、この胸郭の動きを正常にし、肺をしっかりと動かす事をメインに行いました。肺が動くことで、呼吸量が増えていき、徐々に自律神経の乱れが整うようになっていきました。また胸郭が正常に動くようになったことで、頸部・腹部の緊張が減少し、体の慢性的な疲労も取れていったのです。 そして最終的には、めまいを繰り返すことなく、完治となりました。 人によって自律神経の乱れる原因は異なりますが、必ず身体にどこかに異常があるため自律神経が正常に働かなくなってしまうものです。今回のように、しっかりと原因を見極められた事で、薬でも治らなかったメニエール病が完治に至ったのです。 メニエール病は早期に治療する事で大幅に改善率がアップします メニエール病にお悩みの方は、常に不安と戦いながら生活をされていると思います。今回のK・Aさんも、当院に来院するまで病院に2か所かかり、それでも治らず不安な思いをされていました。 「メニエール病は付き合っていくもの」と考えられている方もいらっしゃいますが、私はそうは考えていません。 やはり、適切な治療をする事で症状は大幅に改善していくものだからです。なので、もしメニエール病にお悩みの方は是非当院にご相談して頂ければと思います。また、早期に治療を開始する事で改善度は高まるため、現在病院で治療中であっても並行して来ていただければと思います。 諦めないでだいじょうぶです。あなたの症状を良くするために全力で治療に取り組みます。この記事をきっかけに少しでも希望を持っていただけたら幸いです^^

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